プログラミング学習は何歳からが良い?

お絵かきやスポーツなどでも、何歳から始めれば良いというものはありません。
子どもの発達はひとりひとり違うものなので、一律に何歳と決めるのは良くないでしょう。ただ、「プログラミングは難しそうだから」「まだ幼いから」という決めつけも良くありません。LEGOブロックと同じように、5歳児には5歳児なりの、8歳児には8歳児なりのプログラミングの楽しみ方があります。

子どもが興味をもつのであれば何歳で始めても大丈夫です。子どもの関心の持ち方に合わせてプログラミング教育を取り入れれば良いと思います。

素養を育てるのか?仕事のための職業訓練か?

プログラミングを、スキルや技術と捉えるか、遊びや体験と捉えるかで、プログラミング教育の考え方は違ってきます。

スキルや技術と捉えた場合は、職業訓練としてプログラミングスキルを習得することが目的になるでしょう。就職を目指す高校生や大学生が対象となり、職場での仕事に役立つ実践的なプログラミング教育になります。

一方で、遊びや体験の場と捉えた場合は、プログラミングで行う「もの作り」に重点が置かれます。素養を身につける子どもや中学生が対象となり、楽しみながら学ぶプログラミング教育になります。

子ども向けのスクラッチは、アメリカのマサチューセッツ工科大学(MIT)で作られたプログラミングツールです。ライフロングキンダーガーテングループ(生涯幼稚園グループ)という、子どもたちの遊び、特にものつくりと学習との関係について研究するグループの研究成果がスクラッチなのです。

その背景には、発達心理学のジャン・ピアジェが提唱する構成主義や、MIT教授のシーモア・パパートが提唱する構築主義があります。

構成主義(コンストラクティヴィズム:Constructivism)

子どもは生まれた時から世の中の色々なものを学び、理解して、自分の中で心理的な枠組みを作る能力を持っているという考え方です。
このため、こどもたちにとっては、通常の学校教育のように一方的に教えられるより、世の中のいろいろな物事とやりとりしながら自ら学んでいくほうが良いとされています。

構築主義(コンストラクショニズム:Constructionism)

構成主義を発展させたもので、世界とやりとししながら学ぶときに、自分でものを組み立てることで、頭の中で知的な枠組みも構築できるという考え方です。

自分で「ものを作る」ということの大切さ

「ものを作る」というのは、例えば、粘土や積み木でなにか作ったり、紙などを工作してなにか作ったり、絵を描いたり、作品を作ったりすることでしょう。

粘土や積み木や紙工作や絵画には、いづれにも素晴らしい特性がありますが、ひとつ問題があります。それは、作れるものに限界があるということです。粘土で実際に住む家を作るのは現実的ではないでしょう。

しかし、コンピューターのプログラミングを使えば、本質的にどのようなものでも作れます。スクラッチは子ども向けではありますが、通常のプログラミング言語と同じことができます。本格的なゲームを作ることだってできるし、アプリを作ることだってできます。

ロケットを実際に宇宙に飛ばすことは実物がないとできませんが、コンピューター上でロケットをモデル化しシュミレーションして飛ばすことができます。モデル化を使えば、なんでも作れるし、どんなことでも可能です。プログラミングなら作れるものが無限に広がるのです。

子供たちの学びとしてのプログラミングの役割

構成主義/構築主義に基づいた考え方に立てば、「覚える・教えられる」ではなく「自分で発見しながら学ぶ」ことが大切です。

ものを作っていく過程の中で、必要になことを自分で発見して学習しながら進めていくことになるプログラミング教育は、『自分で学ぶことを学ぶ』のに適しています。

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