学校でもプログラミングを教えているの?

学校教育でもプログラミングを取り入れる動きが盛んです。

文部科学省では現在、2020年を目標に、小中学校のすべての生徒が利用できるようにタブレットPCを導入する計画を進めています。これは、グローバル人材の育成を目的として政府が進めるIT教育の取り組みの1つです。

これからのこどもたちは、教科書に書かれた知識を覚えるのではなく、答えのない問題に対して、さまざまなツールを使って自分で情報を収集したり判断したりする情報活用能力や、他人と協調しながら課題を解決する問題解決能力を身につけることが重要だと言われています。

タブレットPCによる学習では、ただ紙の教材が電子書籍化されただけではなく、写真や動画を使って分かりやすい解説や実験レポートを観ることができます。また、学習の達成度を管理したり、ソーシャルツールを使って協調作業などを行うこともできます。

情報リテラシー教育においても、インターネットは危険だからと利用を制限するのではなく、正しい使い方を身につけさせるために、タブレットPCでの実践教育が役に立つでしょう。そしてさらにプログラミングを教えることで、コンピューター上での「ものづくり」を学ぶことができます。

このプログラミング教育は、発想力や論理的思考力を身につけるという能力開発の意義もあります。さらに、IT人材不足を補う即戦力として就職にも大きく貢献します。まさに一石二鳥、あるいは三鳥や四鳥にもなる成果を期待できるのが、プログラミング教育なのです。

プログラミング教育は、すでに中学校・高等学校で授業として実施されています。
昔は専門学校で就職に直結するスキルとしてプログラミングが教えられていたイメージがありますが、近年では公立中学校の「技術・家庭科」でプログラミングが必須になり、高等学校では「情報科」でプログラミングが加わりました。プログラミングはもはや、専門的な知識から誰もが必要な知識に変わっているということです。

海外のプログラミング教育事情

ニュージーランドでは2011年から高校でのプログラミング教育が導入されました。イスラエルではなんと2000年から高校でのプログラミング教育を必須としています。

アメリカではオバマ大統領が「すべてのアメリカ人にプログラミングを学んでほしい」と演説して大きな反響を呼びました。

イギリスでは、2014年のカリキュラム改訂で、5歳〜16歳でのプログラミング教育が義務化されました。5歳というとまだ日本では幼稚園児ですが、イギリスの5歳〜7歳児向けのコンピューターカリキュラムは下記です。

  • アルゴリズムを理解する
  • 簡単なプログラムの作成とデバッグ
  • デジタルコンテンツの作成、管理、保存、活用、検索
  • 学校外でのテクノロジーの活用
  • テクノロジーの安全な利用、個人情報保護

世界で「生き抜く力」を育てるために、各国がプログラミング教育に力を入れています。

日本のプログラミング教育事情

日本では中学高校でプログラミングが教えられるようになったとはいえ、割り当て時間の少やさコンピューター環境の問題、あるいは教える側の先生もスキルの問題などから、十分なプログラミング教育ができていないようです。小学校においては、まだ手付かずです。このため学校独自の取り組みとして、例えば小学生全員にiPadが貸与され、1年生から6年生までクラスに応じてプログラミングを学ませている小学校もあります。

プログラミング教育は、先生が生徒に一方的に教えるという形では進められないものです。教科書のとおりプログラミングしてみても意味がありません。

  • 先生の言うとおりにやる
  • テストで実力を計る

このような教育はNGです。子供たちも楽しめません。答えがないのがプログラミングです。好きに作っていいのです。

もうひとつ問題とされているのが、10年に一度しか改変されない学習指導要領です。これでは社会の変化についていけず、すぐに時代遅れなものになってしまいます。いまある職業は子どもたちが大人になる頃にはなくなっているかもしれません。

これからは、仕事で生じる問題に答えがない時代といわれています。21世紀型スキルは、自分で問題を解決するだけではなく問題設定自体もできる人材が求められます。

もの作りを通じ、自分で発見しながら学ぶプログラミング教育を、ぜひ取り入れてほしいものです。

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